聖歌隊には誰がなる?カンタンにわかる聖歌隊のなりかた
チャペルでの結婚式では、多くの挙式場で美しい歌声を響かせ、挙式を盛り上げてくれる聖歌隊。模擬挙式などでも、その活動を目にすることはあると思います。そこで、多くの人がきっと思っているのではないでしょうか。「あの人たちって何者なの?」「どうやって聖歌隊になるのかな? もしかして、教会付きのクリスチャンの人?」……そこで、今回は、どうやって聖歌隊になるのか? 聖歌隊とは何者なのか? を、元聖歌隊の私が教えちゃいます!
実は、聖歌隊は、特にクリスチャンであると決まったわけではありません。聖歌隊は教会に所属する人というわけではないのです。
その点では、聖歌隊は2種類に分けることができます。ひとつは、結婚式場に雇われている人。もうひとつは、聖歌隊など、結婚式に音楽奏者を派遣する会社から、派遣されている人です。雇い主は違いますが、聖歌隊になる方法はほとんど同じ。面接、つまりオーディションを受けて合格した人が、聖歌隊になることができます。
聖歌隊のオーディションにも色々あることと思いますが、私の経験したオーディションでは、事前にオラトリオ(宗教音楽のひとつですね)など数曲の楽譜が渡され、会場で現役の方々と歌うのがひとつ。それから、会場で予告なく楽譜が渡され(これは寝耳に水でした!)、5分ほど譜読みの時間を与えられていきなり歌うのが1曲。オルガンの伴奏をつけていただけたものと、そうでないもの、つまりアカペラで歌わなくてはならないものとが、それぞれありました。つまり、いわゆる、それなりの絶対音感がなくては聖歌隊にはなれないということなのかもしれません。
そのほかに、面接がありましたが、これはもちろん結婚式場のスタッフをつとめるわけですから、適切な受け答えや物腰が備わっているかどうかをテストされたものでしょう。
聖歌隊になるには、これらに合格すれば良いわけですから、音楽的能力、そして物腰が適切であるかどうか、その条件をクリアすることが大切です。ただ、オーディションが終わってみれば合格者は9割がた音大生であったということや、オーディション会場にいても、伴奏があれば歌えるけれどもアカペラでは追いつかないタイプの方、声量や声質が教会にそぐわない方など色々おられたようですので、「広き門」……ではないように思います。その分、結婚式をお挙げになるカップルの皆さんには、安心して聖歌隊の歌を聴いていただけるかもしれませんね。
聖歌隊はどうやったらなれるのか? なんて、結婚式にはあまり関係のある部分というわけでもありませんが、挙式、あるいは模擬挙式の際には、聖歌隊の歌声もちょっぴり、楽しんでみてくださいね。
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