マリエ・シャルマント

マリエシャルマント

耳元の囁き

「きゃうっ!」

 今日は彼の家にお泊り。
 このまま帰れって言われても、服を掴んで離さないんだから。こんな風に……。

「ふふっ、押し倒されちゃったぁ~」

 彼を両腕で抱き締めると、そのまま胸に顔を埋めた。

「ねぇ……疲れちゃった。今日は寝ない?」

 少し残念そうな顔をする彼も可愛い。

「ごめんね。でも、明日は早いんでしょ……?」

 耳元で囁き、縁を舌でなぞる。
 ビクッと彼の身体が震えるのを見て、私は微笑んだ。

「だから、今は寝て……明日早くから、ね?」

 渋々頷く彼を見て、私は先に布団に入る。

(そうだ、悪戯しちゃえ♪)

 手を伸ばして、布越しからでもわかるくらい盛り上がった股間に、そっと触れる。
 再び、彼の身体が震えた。

「あれ? ここ……硬くなってる……?」

 彼を後ろから抱き締めるようにして、耳元で囁く。
 チャックを下ろしていき、そそり立つモノを取り出した。

「さっきよりも……おっきい……っ」

 悪戯っぽく微笑むと、彼が甘い声を出す。
 後ろから抱きついたまま、両手でしっかりと陰茎を掴む。
 カリ首を刺激するように緩急をつけて、手でしごいていく。
 先端からヌルッとした液が出てきたけど、これが逆に滑りを良くしてくれた。

(たまにはこういうのもいいかもぉ~♪)

 私が腕を上下に動かす度に、露わになった胸が彼の背中を滑る。
 硬くなった蕾が刺激されて、私まで濡れてきちゃう……。
 太くなった男根をしっかりと左手で掴み、右手はカリ首を擦るように動かした。

「きゃあんっ!」

 突然、振り返った彼が私を押し倒して布団を被る。
 ぎゅっと抱き締めている間も、下腹部には硬いモノが当たっている。

「どうする……? やっぱり、シちゃう? 決めていいよ」

 彼が考えている最中も、私は微笑みながら陰茎を弄る。

(いつも私から誘ってるみたい……彼の口から聞きたいな)

 頬を膨らませながら、彼の返答を待っている間も、しごくのをやめない。
 彼の限界が頂点になって、爆発寸前になったら……やめてあげようかな。

 

作・黒猫千鶴

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